Secret love.
さっきの流れ通り夕飯も食べ終えてバーに顔を出すと中は3連休の真ん中だからか、賑わっていた。入るなり友人がイケメンとタグ付けていた理由をすぐに知る。

そこのバーテンダーがイケメンで、友人が絶賛してタグ付けをしてしまう程だったのだと。

中に入るとカウンターの中で女性の接客をしていた男性が「いらっしゃいませ。お好きな席どうぞ」と案内をする。

黒髪で整った顔立ちで、耳にはピアスが付いている。左目の下に涙簿黒が付いているのが特徴的。スタイルが良くて、制服が黒でまとめられているのもまたすらっとして見える。

カウンターの奥の端の席を2つ取ると、すぐに声を掛けてくれたバーテンダーがメニューを渡しに来てくれた。


「何飲まれます?」

「あ、SNSで気になるカクテルがあって…。」


そう言いながら写真を見せると、その男性は柔らかく笑みを零す。


「ああ、このお客様。覚えてますよ。これ作ったの俺なんで。」

「え、お兄さんが?」

「そうです。お好きな果物あれば…、店に常にあるとは限らないんですけど、オレンジとかなら常備用意していて…、後は、今はいちごとパイナップルも出せるかな。」

「及川くんは、どうする?」


隣で頬杖を付いてメニューを見ていた及川くんが私の方に顔を向ける。それからまたメニューに視線を戻して「んー、定番にジントニックにしようかな。」と口にしていた。
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