Secret love.
「高校時代、俺結構モテたんだけど。」

「急に自慢話…?今もモテてるしそりゃそうだろうけど。」

「違う、そういうんじゃないって。」


私の発言に少し笑って、話を続ける。


「その時付き合った彼女が軽いいじめと陰口言われてるの聞いてて、もちろん全員がその彼女の事虐めてたわけでは無いけど、陰でそういうことする奴って居るじゃん。」

「…及川くんを好きだけど付き合えなかった別の子が、その人の事虐めてたって事?」

「そう。それで別れる羽目になって、それから誰かに彼女を紹介するのが怖くなった。彼女が誰かに嫌がらせされるのも嫌だったし、またそれが原因で別れよって言われるのも嫌だった。」

「…そっか。でも、及川くんが大学時代に私を好きだって言いまわってたら意味無くない?付き合ったのと同じくらいインパクトのある話だったと思うけど。」

「まあそうなんだけど、外堀を埋めたいって気持ちもあって…。」

「…意外と理性働かないんだね…?」

「俺がここまで馬鹿になるのは優花のせいって言ったでしょ。」


高校時代のそんな話があったら確かに交際を隠したいと言うのも分からなくはない。私はやっぱり長く交際していても及川くんの事をあまりよく知らないんだなと気付いた。

話を聞いた上でもようやく隠さなくて良いと思ったら嬉しかったけれど、ここで素直に喜んだら上手く転がされている様な気がして、必死ににやけを止めるので精一杯だった。
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