Secret love.
週末、DVDショップでのバイトを終わらせ、店の前に出ると既に及川くんが居た。

最初キャップを被っていて、スマホに顔を向けていたから顔は見えていなかったけれど、店前に出た時にこちらを向いて、笑顔で「お疲れ」と声を掛けてくる。


「お疲れ様。ごめんね、結構待たせた?」

「全然。途中店内まわったりして時間潰してた。」

「ええ、全然気付かなかった。」

「邪魔はしたくなかったし、話掛けないって。てか、飯とかどっかで買ってく?家何も無いし…。あ、酒も買ってく?」

「そうだね。」


終電まで4時間程、ご飯を食べてなどしていたらきっと映画一本も見られないから、買って行こうと話して家に着く前にコンビニに寄った。

コンビニで飲み物と夕飯、お菓子やアイスを購入し、それから及川くんの家に向かう。その間も異性の家で2人きりだという緊張はあったけれど、気にしないようにした。

他愛の無い話をしながら歩くこと20分程、及川くんの家に到着する。


「お邪魔します。」

「どーぞ。洗面所はそっちだから、手洗って。」


そう案内され荷物を端の方へおいて洗面所で先に手を洗った。どこもかしこも整理整頓されていて、部屋は全体的に綺麗だった。
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