Secret love.
「今日からは一緒の所ガンガン見られて良いんでしょ?じゃあ別に一緒に通勤したって良いし、一緒の車から降りる所見られたって何も問題無いよな?」

「な、無いけど…。ええ…。」

「決まり。もうちょっとで準備終わるから待ってて。」


私は同意していないのに相変わらずこの強引さ。このくらいのお願いならまだ可愛いで済むから良いけど、一緒に通勤なんてしたこと無いから緊張もしてくる。

私が待っているとジャケットを羽織って鞄を持って玄関先の方に向かってくる。手には車のキーを持っていて、本当に車通勤する気らしい。


「良いの?」

「何が?」

「車通勤嫌がってたじゃん。交通量多いしって。」

「そのくらい大丈夫だし、何も心配しなくて良いって。早く行こ。」


そう言って私の手を引いて家のドアを開けようとしたところで一度動きが止まる。

それから「あ。」なんて声を漏らして私の方に向くと、軽く唇に口付けられて驚いた。


「んっ、…何?」

「もういってらっしゃいのちゅーではないけど、しとこうかなって。」


浮かれてる及川くんが可愛い。思わず悶えそうになるのを抑え込んで、手を引っ張られるがまま一緒に外に出る。

最近そもそもこんな風にキスされる事も無かったから耐性が下がっていると言うのに、そんなにこにこで可愛らしいキスをされたんじゃ心臓が破裂しそうになる。
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