Secret love.
家の鍵を閉めて、いつもは駅に向かって歩き出すところを今日は駐車場に向かって、車に乗り込む。
シートベルトを装着して、車はゆっくりと走り出して会社に向かっていく。
今日まで凄く長かったし、秘密の関係なんて終わってしまえばいいと毎日思ってきたのに、いざその瞬間が来ると緊張しているのは私の方みたいだった。
及川くんはむしろ今の状況を少し楽しみにしているみたいで、隠したがっていた方には全く見えない。
「変な感じ。一緒に通勤なんて。」
「まあ、一緒に住んで3年半くらい経つけど初めてだもんな。コンビニ寄る?」
「寄る。お菓子買ってく。」
「起きて朝ごはん食えって。」
お母さんの様な小言を零してくる及川くんを無視して、窓の外を眺める。顔を逸らしていると信号待ちで止まったところで頬を思い切り抓られる。
「痛いっ!」
「無視とはいい度胸だな。」
「お母さんやめて!」
「誰がお母さんだって?」
「ごめんなさい。」
頬から手を離すと髪を乱さない様に優しく頭を撫でてくれ、そのタイミングで青信号に切り替わる。
元からこんな風に意味も無く触れてくる人ではあったけど、今日はその回数が多い気がする。
シートベルトを装着して、車はゆっくりと走り出して会社に向かっていく。
今日まで凄く長かったし、秘密の関係なんて終わってしまえばいいと毎日思ってきたのに、いざその瞬間が来ると緊張しているのは私の方みたいだった。
及川くんはむしろ今の状況を少し楽しみにしているみたいで、隠したがっていた方には全く見えない。
「変な感じ。一緒に通勤なんて。」
「まあ、一緒に住んで3年半くらい経つけど初めてだもんな。コンビニ寄る?」
「寄る。お菓子買ってく。」
「起きて朝ごはん食えって。」
お母さんの様な小言を零してくる及川くんを無視して、窓の外を眺める。顔を逸らしていると信号待ちで止まったところで頬を思い切り抓られる。
「痛いっ!」
「無視とはいい度胸だな。」
「お母さんやめて!」
「誰がお母さんだって?」
「ごめんなさい。」
頬から手を離すと髪を乱さない様に優しく頭を撫でてくれ、そのタイミングで青信号に切り替わる。
元からこんな風に意味も無く触れてくる人ではあったけど、今日はその回数が多い気がする。