Secret love.
「またリビングまで運んでくれてもいいよ。」

「この我儘女、手が掛かりすぎるだろ。」


上に居る及川くんの方に顔を向けると、至近距離で見つめ合うと及川くんは少し目を細めて愛おしいものを見るかのような表情をしていた。

時々見せるその表情が好きでずっと見ていたくなる。


「…誘ってんの?」

「え?」

「好きな子に見つめられたら男は勘違いする生き物なんだけど、分かってる?」

「そんなの初めて聞いたし。」


そう言い返す私に少し笑ってそのままゆっくりと顔を近付けて何度か顔の角度を変えながら唇を重ね合わせて、甘く溶かされていく様な感覚に陥った。

この瞬間だけはお出かけの事なんて頭から抜けて、もっとと求める様に首の後ろに腕を回すと、それがトリガーになったのか舌を強引に私の口内に捻じ込んでくる。

キスをしながら私の謝を撫でてくれていて、全てにおいて甘いこの状況に頭がクラクラして、何も考えられなくなったくらいのタイミングで唇を離される。

ここで終わらせられると物足りない感覚に襲われ、切ない。


「…もう終わり?」

「かわい。本当どこでそんな煽り覚えてきたわけ。」


また再度深く口付けしてきて、朝とか関係無くお互いを求めあう。
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