Secret love.
及川くんが帰ってきたのは、日付を超える前。
それもお酒に呑まれてから帰ってきた。家に入ってくるなり上機嫌で「ただいま~!優花~?」と玄関先から私の名前を呼んでいて、こんなに上機嫌なのは酔っているからだ。
及川くんは普段お酒に強い。だからこそ、人に飲まされすぎてたまに珍しく酔ってしまうこともある。そして酔うと何故か私限定で甘えたになってしまうのだけど、今日は甘やかさず無視をすることにした。
ドアに背を向けて布団を上まで被って無視していると、及川くんが寝室のドアを勢いよく開けて「あれ?寝てる?」なんて、そんな短い言葉を話すだけでも呂律が怪しい。
私が怒っているとも知らず、暢気な男だ。
「優花…?寝たの?」
子供みたいなその物言いは可愛いけれど今日は絶対に甘やかしはしない。
このまま無視を続けて寝たふりをしておけば、その内及川くんも飽きるはずだと思いながら、布団をぎゅっと掴んだまま無視を続けた。
「…寝たの。何で先寝てんの。」
そういいながら身体を揺らしてきている。お酒に酔うと28歳のでかい子供だ。
無視を続けていたら、アルコールのにおいの中に甘い女性物の香水のにおいがした。当然私の香水ではない。
バッと起き上がって及川くんのシャツを思い切り掴んで引き寄せてにおいを確認する。及川くんはこの状況に何も思わないのか「あ、優花起きた!」なんて嬉しそうな声を出して抱きしめてきた。
それもお酒に呑まれてから帰ってきた。家に入ってくるなり上機嫌で「ただいま~!優花~?」と玄関先から私の名前を呼んでいて、こんなに上機嫌なのは酔っているからだ。
及川くんは普段お酒に強い。だからこそ、人に飲まされすぎてたまに珍しく酔ってしまうこともある。そして酔うと何故か私限定で甘えたになってしまうのだけど、今日は甘やかさず無視をすることにした。
ドアに背を向けて布団を上まで被って無視していると、及川くんが寝室のドアを勢いよく開けて「あれ?寝てる?」なんて、そんな短い言葉を話すだけでも呂律が怪しい。
私が怒っているとも知らず、暢気な男だ。
「優花…?寝たの?」
子供みたいなその物言いは可愛いけれど今日は絶対に甘やかしはしない。
このまま無視を続けて寝たふりをしておけば、その内及川くんも飽きるはずだと思いながら、布団をぎゅっと掴んだまま無視を続けた。
「…寝たの。何で先寝てんの。」
そういいながら身体を揺らしてきている。お酒に酔うと28歳のでかい子供だ。
無視を続けていたら、アルコールのにおいの中に甘い女性物の香水のにおいがした。当然私の香水ではない。
バッと起き上がって及川くんのシャツを思い切り掴んで引き寄せてにおいを確認する。及川くんはこの状況に何も思わないのか「あ、優花起きた!」なんて嬉しそうな声を出して抱きしめてきた。