Secret love.
少し落ち着いた様子を見て、話をしようと及川くんの隣に座る。及川くんはベッドサイドチェストの上にグラスを置くとこちらに向く。
「昨日の話だけど…」
及川くんが話し始めるとそれを邪魔するかの様に及川くんの仕事用のスマホが着信音を鳴らす。2人でそちらに顔を向けて、及川くんは舌打ちをするとスマホを手に取って耳に当てた。
「はい、及川です。」
今日は土曜日なのに仕事の電話が掛かってくるなんて、それもこのタイミングで。
「…いや、今から行くので触らないで置いといてください。」
向こうの話を一通り聞いた後それだけ言うと電話を切って、溜息を吐く。それからスーツをクローゼットから取り出して仕事の準備をし始めた。
「…呼び出し?」
「そう。事務が上から週明けまでに処理してほしい仕事があるって俺に伝言頼まれてたのに忘れてたらしいから、今から行ってくる。」
「遅くなるの?」
「出来るだけ早く帰ってくるから、話はそれからでも良い?」
そんな言い方されたらだめなんて言えるはずがない。首を縦に振ると及川くんは軽く頭を撫でてそのまま軽く準備を済ませて家を出て行く。
文句も何も言えないし、面倒な事は分かっているけれど、仕事があったら迷いなく仕事の方に行くんだななんて考えてしまった。話し合いだけでもきちんと今してほしかったと思うのは我儘なのだろうか。
「昨日の話だけど…」
及川くんが話し始めるとそれを邪魔するかの様に及川くんの仕事用のスマホが着信音を鳴らす。2人でそちらに顔を向けて、及川くんは舌打ちをするとスマホを手に取って耳に当てた。
「はい、及川です。」
今日は土曜日なのに仕事の電話が掛かってくるなんて、それもこのタイミングで。
「…いや、今から行くので触らないで置いといてください。」
向こうの話を一通り聞いた後それだけ言うと電話を切って、溜息を吐く。それからスーツをクローゼットから取り出して仕事の準備をし始めた。
「…呼び出し?」
「そう。事務が上から週明けまでに処理してほしい仕事があるって俺に伝言頼まれてたのに忘れてたらしいから、今から行ってくる。」
「遅くなるの?」
「出来るだけ早く帰ってくるから、話はそれからでも良い?」
そんな言い方されたらだめなんて言えるはずがない。首を縦に振ると及川くんは軽く頭を撫でてそのまま軽く準備を済ませて家を出て行く。
文句も何も言えないし、面倒な事は分かっているけれど、仕事があったら迷いなく仕事の方に行くんだななんて考えてしまった。話し合いだけでもきちんと今してほしかったと思うのは我儘なのだろうか。