Secret love.
料理が届くまでの間他愛の無い話をし、全ての料理が届いてから先程の話になる。


「いつか一緒になるなら彼女が良いって、結局どういうつもりなの?」

「どういうつもりって?」

「私との結婚に前向きになれない理由があるから結婚はまだ早いって言ってるんじゃないの?それなのに私が良いとか言ってきてさ。」

「…早いっていうか…、俺の気持ちの問題というか。」


煮え切らない態度の及川くん。どうしてもこの人が結婚の事を考えているとは思えない。

この間の話し合いで、ただ好きだけではやっていけないと思ってから、段々と別れることを強く意識していた。だけど、好きな気持ちから離れると言うのも難しくて、中々別れようとは言い出せず今の今までずるずると来ている。


「…及川くんは、本当に私と別れたいって1回も考えた事無いの?」

「どういうこと?」

「4年も一緒に居て、結婚に踏み込めないって、私の嫌な所とかがあったんじゃないかなと思ったから聞いただけ。」


及川くんは「そんなの考えるわけない」と言いきった。その言葉だけは今までの態度と違ってはっきりした物で、少しも迷いが無さそうだった。


「…あの時やっぱ伝えればよかったと思った。遅くなったけどはっきり言っとく。」


そう言って何かを鞄から取り出して、テーブルの中心に置いた。
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