Secret love.
帰宅してご飯の用意を始めた頃に及川くんは家に帰って来た。
いつも通り「おかえり~」と玄関先まで出迎えに行くと、及川くんが少し嬉しそうにして「ただいま」と返事をして私の頬に口付けてきた。
「何か、ご機嫌…?」
「別に、いつも通り。ていうか、考えてくれた?社員旅行の事。」
「本当に行きたくないんだけど、そもそも何で及川くんは行きたいの?」
そういうと溜息を吐いて「行きたくて行くわけじゃねーよ」と言いながらネクタイを緩めていた。行きたくて行くわけでは無いなら、その理由が良く分からない。
「課長に来てくれるよな?って強めの圧掛けられた。マジなんでなの。朝倉さんも別に行きたくないですよね。って言ったら、まあ…って言ってたし。」
朝倉さんとは及川くんと実季の直属の上司である。頼れる人で、及川くんも尊敬している人だとは思うのだけど、今回その上司からのお願いで断れなくなってしまったらしい。
「でも向こう行けば優花と旅行気分を味わえつつ、楽しめるんじゃないかなって。嫌な事ばっかじゃないかなと思って。」
「私が行く前提で話し進めないでよ…。」
「良いじゃん~!それに俺一人部屋にしてくれるって朝倉さんから言質取ったから一緒に泊まれるかも。」
「私が1人部屋にならなかったら怪しまれるでしょーが!」
何を考えてるのかそんな発言に思わず思いきりツッコんでしまった。
いつも通り「おかえり~」と玄関先まで出迎えに行くと、及川くんが少し嬉しそうにして「ただいま」と返事をして私の頬に口付けてきた。
「何か、ご機嫌…?」
「別に、いつも通り。ていうか、考えてくれた?社員旅行の事。」
「本当に行きたくないんだけど、そもそも何で及川くんは行きたいの?」
そういうと溜息を吐いて「行きたくて行くわけじゃねーよ」と言いながらネクタイを緩めていた。行きたくて行くわけでは無いなら、その理由が良く分からない。
「課長に来てくれるよな?って強めの圧掛けられた。マジなんでなの。朝倉さんも別に行きたくないですよね。って言ったら、まあ…って言ってたし。」
朝倉さんとは及川くんと実季の直属の上司である。頼れる人で、及川くんも尊敬している人だとは思うのだけど、今回その上司からのお願いで断れなくなってしまったらしい。
「でも向こう行けば優花と旅行気分を味わえつつ、楽しめるんじゃないかなって。嫌な事ばっかじゃないかなと思って。」
「私が行く前提で話し進めないでよ…。」
「良いじゃん~!それに俺一人部屋にしてくれるって朝倉さんから言質取ったから一緒に泊まれるかも。」
「私が1人部屋にならなかったら怪しまれるでしょーが!」
何を考えてるのかそんな発言に思わず思いきりツッコんでしまった。