Excessive love.
「そう。」

「…そう。で、昨日は飲んで帰って来たわけじゃないのよね?」

「そうだね。」


軽く溜息を吐いて特に何も責める気にはならなかった。理由は感情も時間も何もかも無駄になるからだ。

ひとまず今日は何もしたくないからこれから荷造りして出て行くのは厳しい。

どうしようか考えて、すぐに同じ会社の同期で友人の川﨑(かわさき) 優花(ゆうか)に頼れないか考えた。彼女は彼氏と同棲中だけれど、平気なふりをしていても何だかんだ気持ちは参ってしまっているから話を聞いてほしいしと思いながら家を出て行く準備をする。


「どこ行くの。」

「別れるでしょ?別れる人と一緒には住めない。荷物は来週まとめて完全に私の物は無くすから、姫野さんをもし家に呼ぶようなことがあるなら、私の荷物が無くなるまで待ってくれる?」


そう言いながらバッグに荷物を詰めて、仕事の物も用意していく。

あっさりした私の態度に気に入らないのか「そんな簡単に決められるんだね」と声を掛けてきた。これ以上何を言ってほしいのか全く分からない。


「どういう意味?」

「4年も付き合って来て3年も同棲して、俺に何も思うことは無し?」

「浮気した人と付き合っていくつもりないから。これが答えよ。」

「…実季っていつもそうだよな。最初から俺の事なんかいらなかったんだろ?」


今までも聞き覚えのある言葉に、特に傷付きはしなかった。
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