Excessive love.
Episode5
社員旅行が幕を閉じ、休み明けの月曜日。
私達の噂は、凄まじい速さで社内を駆け巡った。
作戦は初日から実行に移された。あえて朝倉さんの車で一緒に通勤し、並んで車を降り、親しげに談笑しながらエレベーターに乗り込む。その光景を数名の社員に目撃させた。
同じ車から降りてきたという事実は、何かあったと思わせるには十分すぎるポイントだった。
案の定、私や朝倉さんと親交のある社員たちが、真偽を確かめようと次々に接触してきた。私達は、あらかじめ打ち合わせていた通り、その噂が事実であることを隠すことなく肯定した。
昼休みになる頃には、話に尾ひれがついて全社に広まっており、当然のように優花に捕まった。
「彼氏出来て幸せそうな顔じゃないね? 実季さん」
「揶揄わないでよ。夫婦そろって…、あ…、まだ夫婦じゃなかった」
お返しに私も揶揄い返すと優花は少し気まずそうな表情をして「まあ…、何でそうなったのか疑問ではあるよね…」と言葉にしていた。
確かに第三者の視点から見れば、そんな雰囲気もなかった二人がなぜ急に恋人になるのか、と不思議に思うのは間違いないと思う。
優花にはまだ、自分の本当の気持ちを話せていなかったけれど、彼女はいつだって私に隠し事をせず、及川くんとのことも正直に話してくれている。
この嘘の恋に、私の本気が混ざっていること。
親友の彼女にだけは、真実を話して誠実でいるべきだと感じた。
私達の噂は、凄まじい速さで社内を駆け巡った。
作戦は初日から実行に移された。あえて朝倉さんの車で一緒に通勤し、並んで車を降り、親しげに談笑しながらエレベーターに乗り込む。その光景を数名の社員に目撃させた。
同じ車から降りてきたという事実は、何かあったと思わせるには十分すぎるポイントだった。
案の定、私や朝倉さんと親交のある社員たちが、真偽を確かめようと次々に接触してきた。私達は、あらかじめ打ち合わせていた通り、その噂が事実であることを隠すことなく肯定した。
昼休みになる頃には、話に尾ひれがついて全社に広まっており、当然のように優花に捕まった。
「彼氏出来て幸せそうな顔じゃないね? 実季さん」
「揶揄わないでよ。夫婦そろって…、あ…、まだ夫婦じゃなかった」
お返しに私も揶揄い返すと優花は少し気まずそうな表情をして「まあ…、何でそうなったのか疑問ではあるよね…」と言葉にしていた。
確かに第三者の視点から見れば、そんな雰囲気もなかった二人がなぜ急に恋人になるのか、と不思議に思うのは間違いないと思う。
優花にはまだ、自分の本当の気持ちを話せていなかったけれど、彼女はいつだって私に隠し事をせず、及川くんとのことも正直に話してくれている。
この嘘の恋に、私の本気が混ざっていること。
親友の彼女にだけは、真実を話して誠実でいるべきだと感じた。