Excessive love.
「実季、話したいなら聞くけど、話したくないならこの話題変えても良いよ。」

「…話したくない訳じゃないのだけど…、」


心配そうな表情で、気を遣って声を掛けてくれる優花に、私の気持ちを話すのは凄く緊張して、煮え切らない返事をしてしまう。

隆太と付き合った時は、告白されて良い感じだったし付き合ったと話すだけだったから緊張はしなかった。

でも今回は、私が好きになってまだ交際もしていなくて、その中で私の気持ちを話すのが、いくら親友とは言え緊張してしまうのだ。それでいて、照れくさい。

意を決して話そうと優花の方を見ると、優花は少し驚いた表情をしている。


「…私、朝倉さんの事が好き。」

「え?」


私の言葉に優花は予想もしていなかったとでも言う様な、驚いた表情でこちらを見ていた。そんな優花を気にせず、聞いてほしかった言葉を続ける。


「朝倉さんは、本当に素敵な人だけど、恋愛が怖くて簡単に好きとか思いたくなかった。一緒に過ごす内に、こういう穏やかな時間良いなとか、こういう所可愛いとか、頼りになるとか沢山ときめく場面があったのに、どうせうまくいかないなって。」

「どうせうまくいかないなって…どうして?」

「ずっと、可愛げが無い女だって振られてきたし、今回も本当に好かれてるか分からないって浮気されてるし、その人と交際できたとしても、今迄みたいに関係性を壊すのも怖くなってたから。」


朝倉さんに今迄みたいに思われたくなかった。可愛げが無いとか、好かれているか分からないとか、1人でも生きていけるとか。

本当は私そんなに強い人間じゃないから、頼れる男性に思い切り頼って甘えたい時だってあるし、好きな人に可愛くないって思われたい訳が無い。
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