離縁を告げた夜、堅物御曹司の不器用な恋情が激愛豹変する
「ん、んぅっ……」
「……甘いな。きみはどこもかしこも」
珀人さんは少し楽しげに呟き、私の唇を吸いながら背中に回した手でブラのホックを外す。露わになった双丘を手のひらで包み込み、優しく捏ね始めた。
キスよりも確かな快感が全身に走って、シーツの上で身を捩る。そのうち唇や舌で赤い尖りを弄ばれると、下腹部に疼きが走った。
もじもじと脚を擦り合わせていると、まだ脱がされていなかったパジャマのズボンのウエストから彼の手がそっと忍び込む。
太腿の付け根をゆっくりと撫でられ、たくさん焦らされた後、彼の指先がショーツの中へ。
確かめるようにゆっくりと、大切な場所を暴かれる。その動きに合わせ、かきだされた蜜が淫らな音を立てて弾けた。
「あ、んっ……」
「悠花……どこが好きだ? 教えてくれ」
「や、恥ずかし……」
「どうして。……とてもかわいいよ」
珀人さんのこんなに甘い声は初めて聞いた。
そうまでして、私を繋ぎ止めたいの……? なんて。
たとえ彼が私を繋ぎ止めようとしているのだとしても、その理由が愛じゃなければなんの意味もないよね。
わかっているのに、彼に触れられた体は素直に悦んでしまう。
こぼれた蜜でお尻の下が冷たく感じるほど乱された頃、珀人さんもワイシャツから下着まですべて脱ぎ、一糸まとわぬ姿になった。