天才魔導師の悪妻~私の夫を虐げておいて戻ってこいとは呆れましてよ?~
「妹のようにかわいがってはいたが、エリカを恋愛対象としてみたことはない」
「だって、そんな……信じられない……」
呟く私を見てシオン様は奥歯を噛みしめた。
「……ルピナにはわかってもらわねばならないな」
シオン様はそう言うと、布団を握る私の手を取った。
一本一本丁寧に布団から指を剥ぐ。
そうして、私の両手をシオン様の両手が包み込んだ。
「私が愛しているのはルピナ。君だけだ」
「お金が目当てだったらそれでいいんですよ? 別に私のことを愛していなくても、研究を止めたりしませんから!」
「どうすれば信じてくれる?」
シオン様がズイと顔を寄せた。