天才魔導師の悪妻~私の夫を虐げておいて戻ってこいとは呆れましてよ?~
「もう、破婚だと言わせないように。私がよそに婿入りできないように」
シオン様はそう笑い、小さく強請る。
「……やっぱり、……だめか?」
私はズキューンと胸を打たれた。
(なんてかわいい! なんてあざとい!! もうもうもう!! どうにかなりそう!!)
襲ってしまいそうな自分の押さえるために、ガバリとベッドから起き上がった。そして決意表明をする。
「だ、だ、ダメなことあるもんですか!! シオン様の願いは私が全部叶えるんですからね!! なにをしても、シオン様を幸せにするんですからね!!」
私の答えに、シオン様は笑いながら起き上がる。
「では、私はルピナを幸せにすると誓おう」
そうして、私の左手を取ると手の甲にキスを落とした。