天才魔導師の悪妻~私の夫を虐げておいて戻ってこいとは呆れましてよ?~
そうして、今日は挙式当日である。
ここは王宮神殿の控えの間である。破婚を一方的に突きつけた謝罪として、結婚式を取り仕切らせてほしいと神殿側から申し出てくれたのだ。
もちろん、私は快諾した。
(だって、推しのウエディング写真なら、王宮神殿が一番映えるもの~)
王宮神殿は原作でエリカとローレンス殿下が挙式した場所だ。さすが王宮神殿と言うだけあり、写真撮影にぴったりの場所がたくさんあるのだ。
撮るべき場所とシーンはリストアップしてカメラマンに渡してある。
(ループス商会系列の写真店にシオン様の撮影を頼んであるから、楽しみだわ)
しかし、問題点もある。
「私が花嫁だなんて……、申し訳なさ過ぎる……」
落ち込む私を見て、カンナが笑った。カンナには結婚式のプロデュースを任せており、今は私の控え室で準備を手伝っているのだ。