天才魔導師の悪妻~私の夫を虐げておいて戻ってこいとは呆れましてよ?~
「聞いたぞ。ルピナ」
「あら、盗み聞きなんて王子としての品位が足りないのでは?」
軽く窘めると、ローレンス殿下は顔を赤くした。
「シオンを退職させるだと?」
「聞いていたなら話は早いですわ。本日から有休を取り一ヶ月後に退職です」
「そんなこと、俺が許さないぞ」
「残念ながら殿下に権限はございません」
私はニッコリと微笑んだ。ローレンス殿下は、王家の末子で甘やかされているが政治的権力は今のところあまりない。以前は国璽尚書の娘の婚約者という肩書きがあったが、今はそれすらもない。
漫画上では、大聖女エリカの力を得て、王太子へと成り上がっていくのだが、現在はただの力のない王子だ。というよりも、エリカとシオン様の力を利用して王太子になった男だ。
(いまだってシオン様を利用してるのを私は知っているのよ)
ローレンス殿下はシオン様に王宮を去られては困るのだ。彼はさまざまな仕事を、『友情』の名においてシオン様に押しつけてきた。
シオン様もそれを友情と信じ、自ら汚れ仕事を請け負っている節がある。
「あら、盗み聞きなんて王子としての品位が足りないのでは?」
軽く窘めると、ローレンス殿下は顔を赤くした。
「シオンを退職させるだと?」
「聞いていたなら話は早いですわ。本日から有休を取り一ヶ月後に退職です」
「そんなこと、俺が許さないぞ」
「残念ながら殿下に権限はございません」
私はニッコリと微笑んだ。ローレンス殿下は、王家の末子で甘やかされているが政治的権力は今のところあまりない。以前は国璽尚書の娘の婚約者という肩書きがあったが、今はそれすらもない。
漫画上では、大聖女エリカの力を得て、王太子へと成り上がっていくのだが、現在はただの力のない王子だ。というよりも、エリカとシオン様の力を利用して王太子になった男だ。
(いまだってシオン様を利用してるのを私は知っているのよ)
ローレンス殿下はシオン様に王宮を去られては困るのだ。彼はさまざまな仕事を、『友情』の名においてシオン様に押しつけてきた。
シオン様もそれを友情と信じ、自ら汚れ仕事を請け負っている節がある。