永遠の絆*
それと同時にカラン…、と翔が掴んでいた鉄パイプが音をたてて地面に落ち、翔は諒ちゃんの腕を掴んだ。


「おい、やめろ諒也」


翔が低い声でそう言った途端、私は思わず翔と諒ちゃんを互いに見てしまった。

いま…、翔は“諒也”って言った。

絶対言った。

翔は諒ちゃんの手を離すと、遠くに視線を向けて顎で指す。


諒ちゃんが振り返ってすぐ私も振り向くと地面に座り込んで、膝から流れ落ちている血を葵は手で押さえてた。


「美咲、ごめん」


なんで私に謝ったのか分かんない諒ちゃんは、すぐに葵の所へと向かっていく。

何が何だか分かんないこの状況から私は呆然としてしまう。


諒ちゃんと葵は何?

諒ちゃんと翔はどう言う関係?


私ひとりだけ呆然と立ち尽くしていると「おい、」と翔の低い声でハッとした。
< 274 / 594 >

この作品をシェア

pagetop