永遠の絆*
あの時、諒ちゃんは何度も頭を下げてきた。

私が。

私が突っ込んで出来た傷なのに諒ちゃんは何度も謝ってきた。


もう随分と月日は経ってんのに、未だに諒ちゃんは気にしてる。


「それよかさ…」


話を変えたくて、私は口を開いた。

諒ちゃんはタバコの火を消して「うん?」って顔を上げて私を見つめる。


「諒ちゃん、翔と知り合いだったんだね」

「それ俺の台詞」


そう言って諒ちゃんは頬を緩める。


「ビックリした」

「あの人は何かとすげぇよな。俺から見ても尊敬する」

「……」

「あの人の周りもすげぇ奴ばっか集まってっしなー」

「そうなんだ…」

「最近、会ってねぇけど翔さん身体大丈夫なのかよ」


“もう薬飲み初めてから1年だろ”


そう付け加えられた言葉に私の身体に一気に寒気が走ってた。


「1年って、何…が?」


言葉を詰まらせながら呟く私。

そんな私を諒ちゃんはチラッと見た瞬間、目を泳がせながら私から視線を逸らした。
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