永遠の絆*
「なにが?」

「腕の傷。残っちまったな」


そう沈んだ声を出し、諒ちゃんは私の腕に視線を向ける。

諒ちゃんと同じように私も自分の右腕に視線を落とす。


手首と肘の間に3センチくらいの1本線の傷痕が薄く残っている。

残ってるって言ってもジッと見つめないと分からないくらいの痕。


諒ちゃんが校内で喧嘩してる時に私が勝手に飛び込んで止めようとした時にできた傷。

割れたガラスの破片が飛び散って、それが私の腕に突き刺さった。

もうずっと前の事…


「ごめんな…」


ポツリと呟かれた声に私は何もなかった様に笑みを零す。


「諒ちゃんが謝る必要ない。あれは私が悪いし、もうずっと前の事じゃん。もう気にしてない」


諒ちゃんはゆっくり私から目線を逸らし地面に視線を向けた。


静かな沈黙が流れていく…

ほんと昔の事。

むしろ、そんな事、忘れてたよ。
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