永遠の絆*
「…何にこれ」


思わず口から零れた言葉。

通帳を見てみるとこの前、諒ちゃんに見せられた金額よりも二倍に増えている。


500万。


また新たに500万が通帳に入ってた。

振り込まれた日付は今日。

だとすると、これを振り込んだのは…


通帳からゆっくり視線を隣へと移し翔を目で捕らえる。

翔は俯いたままタバコを咥えてて私を見ようともしなかった。

多分きっと私が今見てるって事も分かってんのに翔はその私の視線に答えようとはしない。

ゆっくりと吐いた煙が広がった時、


「行っておいで」


翔はそう呟いた。


何でか分かんなかった。

翔に“行っておいで”って言われる意味もお金が加算されてある事も、何でそこまでされてんのか分かんなかった。

ママだって私の事になると必死になって。

まるで皆、私の事になると動いてて、何でそこまでする必要があるのか私には分かんなかった。


と、思うと同時に私の目尻がだんだんと熱くなり今にも涙が出てきそうな感覚に襲われる。

出ないようにと必死で抑え込もうとするほど落ちてきそうだった。


「…分かんない」


小さく零れ落ちる言葉に息をのみ込む。


「何が?」

「だから、なんでここまでされる必要があるのか分かんない。…それに、…それに、」

「それに何?」

「自分の気持ちが分かんない。全てに分かんない」


何もかも分かんなかった。

うまく表現できないけど色んな何かが引っ掛かって、自分の答えを出せなかった。
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