無口な人魚姫と粗暴な海賊
3話
青色の空が群青色に染まり星が煌めき出す頃。
美しい月をバスタブからのんびり眺めていたパールの元に、またもノックをせず豪快にダリオスが入ってきた。
ダリオスの豪快さに木製の扉も悲しげな声を出しているが、ダリオスが気に止めることはない。
海賊らしくたくさんの宝飾品を身につけたダリオスが、ジャラジャラと音を鳴らしながら、ずかずかとパールに近寄る。
そして、バシャンという水飛沫とともにダリオスはバスタブに手を突っ込むと、パールのことを軽々と横抱きにした。
何をされたのか理解が追いつかず、パールが目をぱちぱちと瞬かせる。
分かるのはダリオスの顔がとても整っているというのを再認識したくらいだった。
「パール。夜飯を食いに行くぞ。」
昨日教えた名前を初めて呼ばれたと思う隙もなく、パールは横抱きにされたままダリオスと自室を後にした。
美しい月をバスタブからのんびり眺めていたパールの元に、またもノックをせず豪快にダリオスが入ってきた。
ダリオスの豪快さに木製の扉も悲しげな声を出しているが、ダリオスが気に止めることはない。
海賊らしくたくさんの宝飾品を身につけたダリオスが、ジャラジャラと音を鳴らしながら、ずかずかとパールに近寄る。
そして、バシャンという水飛沫とともにダリオスはバスタブに手を突っ込むと、パールのことを軽々と横抱きにした。
何をされたのか理解が追いつかず、パールが目をぱちぱちと瞬かせる。
分かるのはダリオスの顔がとても整っているというのを再認識したくらいだった。
「パール。夜飯を食いに行くぞ。」
昨日教えた名前を初めて呼ばれたと思う隙もなく、パールは横抱きにされたままダリオスと自室を後にした。