夜を繋いで君と行く
未来よりも今日一日
* * *
「あ、おはよう。ちょっと?なんかふらふらしてない?熱は?」
翌朝、朝食の準備をしている怜花のところに、律はのんびりと現れた。
「もう熱、ない気がする。…喉乾いたから起きた。」
「ソファ座ってとりあえず体温測って。ポカリ持ってくるから。」
そう言ってキッチンに向かおうとした怜花の腕がそっと引かれて、そのまま律がぎゅっと怜花に抱きついた。
「…熱、下がってない?」
「…かなりましになった気はするけど、私は体温計じゃないので正確なの測って。」
「うん。」
一度抱きしめて満足したのか、律はソファで大人しく熱を測っている。怜花は作り置きしていたガラスボトルの中のポカリをグラスに移して、テーブルに置いた。
「36.7だ。平熱。」
「良かった。今日も油断はできないけど、1日で下がってとりあえず良かった。土日このまま熱上がらなければ大丈夫だね。」
「うん。…怜花が来てくれたおかげ。怜花はちゃんと眠れた?」
「眠れてるよ、大丈夫。ポカリ、それで足りる?」
「んー…まだ喉乾いてるかも。」
「じゃあもうちょっと持ってくるね。」
「いいよ、自分でやるよ。で、怜花がご飯作ってるとこ見てたい。」
「…立ってるの、平気なの?」
「うん。」
律は片手にグラスを持って立ち上がった。怜花もその背を追ってキッチンに戻る。
冷蔵庫を開けた律は、前までなかったガラスボトルを興味深そうに眺めた。
「…こんなのなかったよね。でも色的にこれでしょ、ポカリ。」
「そうそう。1本目の残り入れて、足りなければ2本目の方使ってね。空いたボトルは洗うのでちょうだい。」
「2本目まであるのがすごいね…さすがの生活力だよ。」
「…一人で生きてる時間が長いからね、私は。それがこうやって役に立ってるんだから、無駄ではなかったかな。って、朝ご飯どうする?ご飯は炊いておいたから、おかゆとか雑炊とか…。」
「雑炊がいいな。なんか、ちょっとお腹空いてるから具もあると嬉しい。」
食欲がしっかり戻っているようで、怜花も安心してそっと笑みを零した。
「具は…ネギとしいたけとかどうかな。あ、鶏肉も小さくしてちょっと入れようか。生姜すったらあったまるし。」
「…めちゃくちゃお腹空いてきた。」
「雑炊はすぐだから、ちょっと待っててね。…本当にここで見てるの?」
「うん。…栄養は足りてるけど、怜花はちょっと不足気味なので。」
「…結構、一緒にいたと思うんだけど…。」
「え〜全然足りないよ〜」
少しふざけた律の声が響いて、その声がすっかり元通りになっていることに、怜花は静かに安堵した。
「あ、おはよう。ちょっと?なんかふらふらしてない?熱は?」
翌朝、朝食の準備をしている怜花のところに、律はのんびりと現れた。
「もう熱、ない気がする。…喉乾いたから起きた。」
「ソファ座ってとりあえず体温測って。ポカリ持ってくるから。」
そう言ってキッチンに向かおうとした怜花の腕がそっと引かれて、そのまま律がぎゅっと怜花に抱きついた。
「…熱、下がってない?」
「…かなりましになった気はするけど、私は体温計じゃないので正確なの測って。」
「うん。」
一度抱きしめて満足したのか、律はソファで大人しく熱を測っている。怜花は作り置きしていたガラスボトルの中のポカリをグラスに移して、テーブルに置いた。
「36.7だ。平熱。」
「良かった。今日も油断はできないけど、1日で下がってとりあえず良かった。土日このまま熱上がらなければ大丈夫だね。」
「うん。…怜花が来てくれたおかげ。怜花はちゃんと眠れた?」
「眠れてるよ、大丈夫。ポカリ、それで足りる?」
「んー…まだ喉乾いてるかも。」
「じゃあもうちょっと持ってくるね。」
「いいよ、自分でやるよ。で、怜花がご飯作ってるとこ見てたい。」
「…立ってるの、平気なの?」
「うん。」
律は片手にグラスを持って立ち上がった。怜花もその背を追ってキッチンに戻る。
冷蔵庫を開けた律は、前までなかったガラスボトルを興味深そうに眺めた。
「…こんなのなかったよね。でも色的にこれでしょ、ポカリ。」
「そうそう。1本目の残り入れて、足りなければ2本目の方使ってね。空いたボトルは洗うのでちょうだい。」
「2本目まであるのがすごいね…さすがの生活力だよ。」
「…一人で生きてる時間が長いからね、私は。それがこうやって役に立ってるんだから、無駄ではなかったかな。って、朝ご飯どうする?ご飯は炊いておいたから、おかゆとか雑炊とか…。」
「雑炊がいいな。なんか、ちょっとお腹空いてるから具もあると嬉しい。」
食欲がしっかり戻っているようで、怜花も安心してそっと笑みを零した。
「具は…ネギとしいたけとかどうかな。あ、鶏肉も小さくしてちょっと入れようか。生姜すったらあったまるし。」
「…めちゃくちゃお腹空いてきた。」
「雑炊はすぐだから、ちょっと待っててね。…本当にここで見てるの?」
「うん。…栄養は足りてるけど、怜花はちょっと不足気味なので。」
「…結構、一緒にいたと思うんだけど…。」
「え〜全然足りないよ〜」
少しふざけた律の声が響いて、その声がすっかり元通りになっていることに、怜花は静かに安堵した。