夜を繋いで君と行く
「…すごい、出過ぎた真似をしたね、私。」
「ちょっと待って。話が見えない。何?」
「私が用意しなくても、食べきれないくらい貰う…よね?」
「貰わないよ。うちの事務所、プレゼント系全部NGなので。手紙だけです、貰えるのは。」
「そう…なの?」
「うん。だから、怜花がくれないと俺は彼女がいるのに本命がもらえない残念な彼氏になっちゃいます。」
「う…。」
たくさんのチョコの中で埋もれてしまわないようにと気張る必要がないとわかって安心したが、その反面、ちゃんと好きな人に用意するバレンタインというのは怜花にとっても初めてで、その緊張は少しだけ怜花の心拍数を速める。
「…買うのがいい?それとも手作りの方がいい?」
「どっちでも嬉しいけど、…わがまま言っていい?」
「いいよ。…何?」
「大変だってわかってるけど、怜花の手作りがいい。」
「…わ、わかった。あの、お菓子ってものによっては日持ちしないから、バレンタインの近くで確実に会える日ってあるかな?その日を狙って作るから。」
「多分あると思う。楽しみ。…めちゃくちゃ楽しみ。バレンタインが楽しみなの、初めてかも。怜花の手作りのお菓子食べれんだー2月。早く来ないかな。」
「は、早く来られると困る…!何作るかも決まってないのに!」
「スケジュールはちゃんと見て日程決めよ。とりあえずバレンタインの本命はもらえるってことがわかって、俺の生きるモチベ、爆上がりしました。」
「…リクエスト、募集します。」
「うん、すぐ考えるから。」
頭の中でチョコレートを思い浮かべる。ついでにチョコレートを使って作るお菓子も。
何にしようかと考える怜花を抱きしめる腕がふと一段、強まった。
「…律?」
「あのさぁ。」
「何?」
言いにくそうな、言葉を選ぶような様子で律が口を開く。
「…まだはっきりとこの日って決まってないけど、その、本命を貰える日って怜花、泊まってくれるよね?」
「う、うん。」
「じゃあその日、…いつもよりも怜花に触っていい?」
「え…?」
『いつもよりも』がどこまでを言っているのは細かく確認したわけではないが、もう子供じゃないのだから意図するところは何となくわかる。怜花は律の腕にそっと自分の手を添えた。
「えっと…その、それはつまり…お菓子だけじゃなく、…ってことだよね?」
「うん、そう。お菓子も一緒に食べたいけど、本命は怜花なので…そりゃ怜花を一番食べたいですよって話です。」
「…直球…。」
「でも、無理して頑張ってほしいとかじゃない。待ってってことなら待てるし全然。ただ、こういうイベントがあった方が誘いやすいなって思っただけ。」
「…な、なるほど。事前予告は助かる。」
「いきなり襲ったりしません。」
「…知ってるよ。そんなの、知ってる。…だから、待ってってもう言わないよ。」
「え…?」
「…わかった。律がバレンタインに欲しいものをちゃんと用意するから。」
「ちょっと待って。話が見えない。何?」
「私が用意しなくても、食べきれないくらい貰う…よね?」
「貰わないよ。うちの事務所、プレゼント系全部NGなので。手紙だけです、貰えるのは。」
「そう…なの?」
「うん。だから、怜花がくれないと俺は彼女がいるのに本命がもらえない残念な彼氏になっちゃいます。」
「う…。」
たくさんのチョコの中で埋もれてしまわないようにと気張る必要がないとわかって安心したが、その反面、ちゃんと好きな人に用意するバレンタインというのは怜花にとっても初めてで、その緊張は少しだけ怜花の心拍数を速める。
「…買うのがいい?それとも手作りの方がいい?」
「どっちでも嬉しいけど、…わがまま言っていい?」
「いいよ。…何?」
「大変だってわかってるけど、怜花の手作りがいい。」
「…わ、わかった。あの、お菓子ってものによっては日持ちしないから、バレンタインの近くで確実に会える日ってあるかな?その日を狙って作るから。」
「多分あると思う。楽しみ。…めちゃくちゃ楽しみ。バレンタインが楽しみなの、初めてかも。怜花の手作りのお菓子食べれんだー2月。早く来ないかな。」
「は、早く来られると困る…!何作るかも決まってないのに!」
「スケジュールはちゃんと見て日程決めよ。とりあえずバレンタインの本命はもらえるってことがわかって、俺の生きるモチベ、爆上がりしました。」
「…リクエスト、募集します。」
「うん、すぐ考えるから。」
頭の中でチョコレートを思い浮かべる。ついでにチョコレートを使って作るお菓子も。
何にしようかと考える怜花を抱きしめる腕がふと一段、強まった。
「…律?」
「あのさぁ。」
「何?」
言いにくそうな、言葉を選ぶような様子で律が口を開く。
「…まだはっきりとこの日って決まってないけど、その、本命を貰える日って怜花、泊まってくれるよね?」
「う、うん。」
「じゃあその日、…いつもよりも怜花に触っていい?」
「え…?」
『いつもよりも』がどこまでを言っているのは細かく確認したわけではないが、もう子供じゃないのだから意図するところは何となくわかる。怜花は律の腕にそっと自分の手を添えた。
「えっと…その、それはつまり…お菓子だけじゃなく、…ってことだよね?」
「うん、そう。お菓子も一緒に食べたいけど、本命は怜花なので…そりゃ怜花を一番食べたいですよって話です。」
「…直球…。」
「でも、無理して頑張ってほしいとかじゃない。待ってってことなら待てるし全然。ただ、こういうイベントがあった方が誘いやすいなって思っただけ。」
「…な、なるほど。事前予告は助かる。」
「いきなり襲ったりしません。」
「…知ってるよ。そんなの、知ってる。…だから、待ってってもう言わないよ。」
「え…?」
「…わかった。律がバレンタインに欲しいものをちゃんと用意するから。」