夜を繋いで君と行く
「ってかもっと鍛えたら、怜花はこうやって触りたいって思ってくれるってこと?」
「ど、どうしてそうなったの?」
「え?だって筋肉あるってわかったら触ってくれてんじゃん。筋肉好きって知らなかったんだけど。」
「…そうじゃ、なくて。こんな間近でちゃんと見せてもらえるのも初めてで、…こんなに腕とかお腹とかに筋肉あったら、私のことひょいって持ち上げるのも納得だなって思って…。」
「触って確かめてた感じ?」
怜花はコクコクと頷いた。冷静になって考えると普段の自分ではおよそやらなそうなことを平気でやってしまっているのだから、薄暗さの威力はすごい。
「怜花はいつも寝る時、そのひらひらしたの着てるの?」
「…いつもは、もっと可愛くないの着てる。」
「そうなの?」
律はきょとんとした顔で問いかけた。怜花は静かに頷いて言葉を続けた。普段の自分は動きやすさや寝る時の快適さを重視するため、可愛さなんてものは意識しない。下着の可愛さは見せることを前提にするから考えるものだ。
「…そうだよ。今日は、律に見られてもいいものに、…したつもり。」
声が震えて、言い淀む。怜花の精一杯で今日はここにいるし、律に向き合っている。律の指が怜花のキャミソールの裾に触れた。
「可愛いね、これ。これってなんていうんだっけ?」
「キャミソール?」
「キャミソール…そっか。これ1枚脱がせたら、全部脱ぐことになっちゃう?」
「…まだなんない。ブラ、ある。」
「そうなんだ。じゃあ、これ脱がせても平気?」
「…平気だよ。律になら何されても、平気。大丈夫。」
「…そっか。じゃあ、はい、脱がせるから腕上げて。…ちょっと待って薄いなこれ…力尽くでやったら破きそう…。」
本気で戸惑った声に緊張が解けて、怜花はくすっと笑った。
「え?」
「律が力尽くなんて言うから、似合わないなって思って。そんなに簡単に破けないから、一思いにどうぞ。」
「一思いにって…。なんか覚悟決まったら怜花の方が強くなっちゃってない?俺、置いていかれてる?」
「全然?…緊張はね、ずっとしてるけど、でも律が一生懸命だから今はちょっと緩んだ。」
言い終わる頃にはするっとキャミソールが脱がされた。それを床に投げ捨てるでもなく、そっとベッドの上に律は置いた。ブラだけになった怜花を律は一度真っ直ぐ見つめたが、すぐにふいっと目を逸らして、目元を隠しながら下を向いた。
「り…律…?」
「い、いやー…ちょっと待って。破壊力、強い。あの…いや、想像はしてたけど。絶対綺麗だってわかってたけど覚悟が足りてなかった…待って。何そのブラ。なんかキラキラしてない?」
突然目が合わないどころの騒ぎではなくなった律を見ると、また少し気が抜ける。少し笑えて、そんな自分にも驚く。今まさに始まろうとしているその行為の前にも後にも、ましてや最中にもこんな風に笑えたことなんてなかったのに。
「ど、どうしてそうなったの?」
「え?だって筋肉あるってわかったら触ってくれてんじゃん。筋肉好きって知らなかったんだけど。」
「…そうじゃ、なくて。こんな間近でちゃんと見せてもらえるのも初めてで、…こんなに腕とかお腹とかに筋肉あったら、私のことひょいって持ち上げるのも納得だなって思って…。」
「触って確かめてた感じ?」
怜花はコクコクと頷いた。冷静になって考えると普段の自分ではおよそやらなそうなことを平気でやってしまっているのだから、薄暗さの威力はすごい。
「怜花はいつも寝る時、そのひらひらしたの着てるの?」
「…いつもは、もっと可愛くないの着てる。」
「そうなの?」
律はきょとんとした顔で問いかけた。怜花は静かに頷いて言葉を続けた。普段の自分は動きやすさや寝る時の快適さを重視するため、可愛さなんてものは意識しない。下着の可愛さは見せることを前提にするから考えるものだ。
「…そうだよ。今日は、律に見られてもいいものに、…したつもり。」
声が震えて、言い淀む。怜花の精一杯で今日はここにいるし、律に向き合っている。律の指が怜花のキャミソールの裾に触れた。
「可愛いね、これ。これってなんていうんだっけ?」
「キャミソール?」
「キャミソール…そっか。これ1枚脱がせたら、全部脱ぐことになっちゃう?」
「…まだなんない。ブラ、ある。」
「そうなんだ。じゃあ、これ脱がせても平気?」
「…平気だよ。律になら何されても、平気。大丈夫。」
「…そっか。じゃあ、はい、脱がせるから腕上げて。…ちょっと待って薄いなこれ…力尽くでやったら破きそう…。」
本気で戸惑った声に緊張が解けて、怜花はくすっと笑った。
「え?」
「律が力尽くなんて言うから、似合わないなって思って。そんなに簡単に破けないから、一思いにどうぞ。」
「一思いにって…。なんか覚悟決まったら怜花の方が強くなっちゃってない?俺、置いていかれてる?」
「全然?…緊張はね、ずっとしてるけど、でも律が一生懸命だから今はちょっと緩んだ。」
言い終わる頃にはするっとキャミソールが脱がされた。それを床に投げ捨てるでもなく、そっとベッドの上に律は置いた。ブラだけになった怜花を律は一度真っ直ぐ見つめたが、すぐにふいっと目を逸らして、目元を隠しながら下を向いた。
「り…律…?」
「い、いやー…ちょっと待って。破壊力、強い。あの…いや、想像はしてたけど。絶対綺麗だってわかってたけど覚悟が足りてなかった…待って。何そのブラ。なんかキラキラしてない?」
突然目が合わないどころの騒ぎではなくなった律を見ると、また少し気が抜ける。少し笑えて、そんな自分にも驚く。今まさに始まろうとしているその行為の前にも後にも、ましてや最中にもこんな風に笑えたことなんてなかったのに。