夜を繋いで君と行く
* * *
「ただいまぁー。」
「お、お帰り!ちょっと早かったね。」
怜花は玄関に来ると、律の鞄を手に取った。律は鼻をスンスンと鳴らしている。
「え、えー……すっごいいい匂いするんだけど。なんだこれ……。」
「鼻がいいなぁ。用意しておくからとりあえずお風呂どうぞ。」
「ってかなんか可愛い恰好もしてるし。それ、この前俺が選んだやつじゃん。え、仕事終わってからそんなに経ってないよね?」
「……午後、休んでるので、時間は充分ありました。」
「えー……そうだったの?だから可愛くしてんの?んでご飯も作って?はー……これは始まっちゃってんねぇ、俺の生誕祭が。」
「律の生誕祭はハッシュタグもあったよ。面白かったよ、結構。」
「俺も見たけど、ファンアートとかすごいよね。すごく美化して描いてくれるからそのままグッズにできそうなクオリティだった。」
「うん。それ見たりとか、キャラソン聴いたりとか……ちゃんと律のファンって感じの行動を午後は取ってみたよ。」
「え、それはちょっと詳細聞きたいから、ご飯の時に詳しく!」
「……それ以上のことはないんだけど。」
「絶対ある!とりあえず風呂入る!ハグはその後!」
律は足早にバスルームに向かう。帰ったら即シャワーというこの家のルールにもかなり慣れた。怜花も帰ってきてすぐにシャワーを浴びて、全て作り終えてから着替えて改めてメイクをしたのだ。シャワーの音が聞こえてきたのを聞いてから、怜花はキッチンに戻り、オムライスに取り掛かった。
律のシャワーはそこまで長くない。だから、オムライス作りの途中で出てくるものだと思っていたが今日は意外と遅かった。
「完成しちゃってる?」
「しちゃってるよ。」
キッチンからそう返してふっと怜花が顔を上げると、いつものスウェット姿ではなく、今からデートにでも出かけるのかという出で立ちで律が立っていた。髪が濡れていること以外は本当に、外に出かけられそうである。
「え?」
「ん?」
「な、なんでそんな恰好……。」
「えー?だって怜花がそんな可愛い恰好してるのに俺がだるっだるのスウェット?全然恰好つかないじゃん。たまにはかっこつけさせてよ。俺も男なんだし?」
「いやだって、仕事後だし疲れてるのに……。」
「疲れてないよ。まずこのいい匂いでもうすでに回復してる。怜花のデミグラスソース、大好きだし。」
「鼻がいいね、ほんと。」
出来上がったオムライスの上に、温めたデミグラスソースをたっぷりとかける。とろりと落ちていくソースを見つめて、律はにっこりと微笑んだ。
「ただいまぁー。」
「お、お帰り!ちょっと早かったね。」
怜花は玄関に来ると、律の鞄を手に取った。律は鼻をスンスンと鳴らしている。
「え、えー……すっごいいい匂いするんだけど。なんだこれ……。」
「鼻がいいなぁ。用意しておくからとりあえずお風呂どうぞ。」
「ってかなんか可愛い恰好もしてるし。それ、この前俺が選んだやつじゃん。え、仕事終わってからそんなに経ってないよね?」
「……午後、休んでるので、時間は充分ありました。」
「えー……そうだったの?だから可愛くしてんの?んでご飯も作って?はー……これは始まっちゃってんねぇ、俺の生誕祭が。」
「律の生誕祭はハッシュタグもあったよ。面白かったよ、結構。」
「俺も見たけど、ファンアートとかすごいよね。すごく美化して描いてくれるからそのままグッズにできそうなクオリティだった。」
「うん。それ見たりとか、キャラソン聴いたりとか……ちゃんと律のファンって感じの行動を午後は取ってみたよ。」
「え、それはちょっと詳細聞きたいから、ご飯の時に詳しく!」
「……それ以上のことはないんだけど。」
「絶対ある!とりあえず風呂入る!ハグはその後!」
律は足早にバスルームに向かう。帰ったら即シャワーというこの家のルールにもかなり慣れた。怜花も帰ってきてすぐにシャワーを浴びて、全て作り終えてから着替えて改めてメイクをしたのだ。シャワーの音が聞こえてきたのを聞いてから、怜花はキッチンに戻り、オムライスに取り掛かった。
律のシャワーはそこまで長くない。だから、オムライス作りの途中で出てくるものだと思っていたが今日は意外と遅かった。
「完成しちゃってる?」
「しちゃってるよ。」
キッチンからそう返してふっと怜花が顔を上げると、いつものスウェット姿ではなく、今からデートにでも出かけるのかという出で立ちで律が立っていた。髪が濡れていること以外は本当に、外に出かけられそうである。
「え?」
「ん?」
「な、なんでそんな恰好……。」
「えー?だって怜花がそんな可愛い恰好してるのに俺がだるっだるのスウェット?全然恰好つかないじゃん。たまにはかっこつけさせてよ。俺も男なんだし?」
「いやだって、仕事後だし疲れてるのに……。」
「疲れてないよ。まずこのいい匂いでもうすでに回復してる。怜花のデミグラスソース、大好きだし。」
「鼻がいいね、ほんと。」
出来上がったオムライスの上に、温めたデミグラスソースをたっぷりとかける。とろりと落ちていくソースを見つめて、律はにっこりと微笑んだ。