彼と妹と私の恋物語…結婚2週間で離婚した姉が再婚できない理由…
京子が息を呑むのと、背後から温かい腕にそっと抱きしめられるのは、ほぼ同時だった。
びくり、と震える京子の体を、秋太は壊れ物を扱うように、けれど決して離さないという強い意志を込めて抱きしめる。
「愛する人の罪は、僕の罪でもある。そこまで追い詰めてしまうまで、気づけなかった僕自身の責任でもあるんだ。…たとえ世界中の人間が君を非難したって、僕だけは、最後まで君の味方でいる」
耳元で囁かれる、低く、優しい声。
「僕は、罪を犯した人間が一方的に悪いなんて思わない。…だから…ちゃんと君と話もせずに、あんな紙切れ一枚で終わりになんて、できるはずがないんだよ…」
秋太の腕の中で、小さく震えながら、京子は声を殺して泣いていた。
7年間、たった一人で背負ってきた憎しみと孤独。そのすべてが、彼の温もりに溶けていくようだった。
憎むべき相手のはずなのに、今、この腕の中が、世界で一番安全な場所に感じられてしまう自分が、どうしようもなく悔しかった。