彼と妹と私の恋物語…結婚2週間で離婚した姉が再婚できない理由…

二度目の衝撃的な手柄に、社内はもはや驚きを通り越していた。「あの派遣社員は、一体何者なんだ…」。誰もが楓を遠巻きに見る中、秋太だけは燃えるような視線で彼女を見つめていた。
彼女が、何か途方もない目的を隠して、この会社に潜り込んでいることは間違いない。その謎めいた姿が、秋太の心をどうしようもなく惹きつけてやまなかった。


その日から、秋太の猛アプローチが始まった。
「茅野さん、今夜食事でもどうかな」
「この前の手柄のお礼だ。受け取ってほしい」
周囲が「なぜあの冴えない女に?」と訝しむ中、秋太は一途に楓だけを見つめていた。


だが、楓は目的を遂げるため、頑なに彼を拒み続けた。恋愛にうつつを抜かしている暇はない。その鉄壁のガードに、秋太はついに最後のカードを切ることを決意した。


ある日の仕事終わり、秋太は楓を人気のない役員用の給湯室に呼び出した。
「茅野さん、単刀直入に言います。僕と、付き合ってください」
真剣な眼差しに、楓はいつものように丁重に断ろうとした。
「副社長、私にはもったいないお話です。それに…」
「…僕、君の秘密を知っているんだけど」
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