罪な僕は君と幸せになっていいだろうか
ご報告
僕は今、黒羽さんとあのカフェに来ている。
月海くんと付き合って2日経った今日、黒羽さんの予定がちょうど空いていたから。
そして、なんでここに来たのかというと——。
「なるほど?それで陽翔と付き合った…と」
お付き合いの報告だ。
なにも言わないのはひどいかなと思い、一応報告を。
「っ…あんたねぇ!!私はずっと陽翔を好きだったのよ!?それなのに…っ、こんなっ…ぽっと出のあなたなんかに取られた気持ちがわかるの!?」
黒羽さんは涙声になっていた。
そうだよね。
僕は黒羽さんから陽翔くんを横取りしたんだ。
こう言われて当然。
でも。
「それは本当にすみません。でも、僕はそれでも月海くんと一緒にいたいんです」
引き下がったりしない。
僕は自分の手で幸せをつかむから。
そして、黒羽さんは視線を落として言った。
「あなたに、私以上に陽翔を幸せにできる覚悟があるの?」
「あります」
即答できた。
「僕は男だし、男女の恋人とは違います。でも、月海くんは僕と一緒にいることを選んでくれた。だから、僕は月海くんを誰よりも幸せにします。その自信があります」
黒羽さんは固まってしまった。
それから、言葉を発そうとした時怜央くんがきた。
そしていきなり黒羽さんをチョップした。
「痛っ!なにさ!!」
バッと振り返った黒羽さん。
それから、何か諦めたようにため息をついた。
「わかったわかった!ごめんね蒼唯くん!さっきの全部嘘」
「え…?」
「別に陽翔のこと好きじゃないし。そもそも私の彼氏怜央だから、陽翔との婚約は無かったことにしよって話してたんだよね」
「そ、そうだったんですか!?」
まさか嘘だったとは…。
でも、泣いてたしやっぱり嘘とは思えない。
「泣いてましたよね?月海くんのことやっぱり好きだった時があったんじゃ…」
「別に?ていうか、今や私は演技派のモデルだよー?あのくらい朝飯前よ!」
ニコッと笑った黒羽さん。
そっか、最近は映画の主役も務めてるから…か。
「鷹栖くん…だっけ。ごめんな、こいつ陽翔には幸せになってほしいからって鷹栖くんを試したみたいで」
「…そうだったんですね」
黒羽さんを見ると、いつにもなく真剣な表情をしていた。
「陽翔とは腐れ縁みたいなもんだけどさ、意外と大事だから幸せになってほしいんだよね。でも、蒼唯くんなら安心だなぁー!!ねっ、陽翔」
「え?」
とっさに振り向くと、そこにはちょうど月海くんが立っていた。
途端に恥ずかしくなって、僕は顔を赤くする。
「つ、月海くん…いつからいた…?」
「ん?『でも、僕はそれでも月海くんと一緒にいたいんです』ってあたりかな?」
「っ…!!も、もう忘れて!!」
最初からじゃん…!!
すごく恥ずかしかった。
あういうのって、本人がいないから言えるものでしょ?
本人の前で堂々と言いたくないよ…。
「え〜、忘れないー。だってかっこよかったもん」
「月海くんの意地悪!!」
僕と月海くんの姿を見て、黒羽さんと怜央くんはくすくすと笑っていた。
「陽翔、変わったよね〜。これも蒼唯くんパワーってことだね!」
「ああ、そうかもな」
「っ…!?」
月海くんは僕を引き寄せて言った。
「鷹栖以上に好きになれる人なんていないし。てか莉央、鷹栖いじめないで」
「わー、怖い怖い。そんな目で私を見ないでよ!」
今度は僕がふたりをくすくすと笑った。
ああ、今すごく幸せだ。
この幸せを噛み締めながら、僕達はまだこの時間を楽しんでいた。
月海くんと付き合って2日経った今日、黒羽さんの予定がちょうど空いていたから。
そして、なんでここに来たのかというと——。
「なるほど?それで陽翔と付き合った…と」
お付き合いの報告だ。
なにも言わないのはひどいかなと思い、一応報告を。
「っ…あんたねぇ!!私はずっと陽翔を好きだったのよ!?それなのに…っ、こんなっ…ぽっと出のあなたなんかに取られた気持ちがわかるの!?」
黒羽さんは涙声になっていた。
そうだよね。
僕は黒羽さんから陽翔くんを横取りしたんだ。
こう言われて当然。
でも。
「それは本当にすみません。でも、僕はそれでも月海くんと一緒にいたいんです」
引き下がったりしない。
僕は自分の手で幸せをつかむから。
そして、黒羽さんは視線を落として言った。
「あなたに、私以上に陽翔を幸せにできる覚悟があるの?」
「あります」
即答できた。
「僕は男だし、男女の恋人とは違います。でも、月海くんは僕と一緒にいることを選んでくれた。だから、僕は月海くんを誰よりも幸せにします。その自信があります」
黒羽さんは固まってしまった。
それから、言葉を発そうとした時怜央くんがきた。
そしていきなり黒羽さんをチョップした。
「痛っ!なにさ!!」
バッと振り返った黒羽さん。
それから、何か諦めたようにため息をついた。
「わかったわかった!ごめんね蒼唯くん!さっきの全部嘘」
「え…?」
「別に陽翔のこと好きじゃないし。そもそも私の彼氏怜央だから、陽翔との婚約は無かったことにしよって話してたんだよね」
「そ、そうだったんですか!?」
まさか嘘だったとは…。
でも、泣いてたしやっぱり嘘とは思えない。
「泣いてましたよね?月海くんのことやっぱり好きだった時があったんじゃ…」
「別に?ていうか、今や私は演技派のモデルだよー?あのくらい朝飯前よ!」
ニコッと笑った黒羽さん。
そっか、最近は映画の主役も務めてるから…か。
「鷹栖くん…だっけ。ごめんな、こいつ陽翔には幸せになってほしいからって鷹栖くんを試したみたいで」
「…そうだったんですね」
黒羽さんを見ると、いつにもなく真剣な表情をしていた。
「陽翔とは腐れ縁みたいなもんだけどさ、意外と大事だから幸せになってほしいんだよね。でも、蒼唯くんなら安心だなぁー!!ねっ、陽翔」
「え?」
とっさに振り向くと、そこにはちょうど月海くんが立っていた。
途端に恥ずかしくなって、僕は顔を赤くする。
「つ、月海くん…いつからいた…?」
「ん?『でも、僕はそれでも月海くんと一緒にいたいんです』ってあたりかな?」
「っ…!!も、もう忘れて!!」
最初からじゃん…!!
すごく恥ずかしかった。
あういうのって、本人がいないから言えるものでしょ?
本人の前で堂々と言いたくないよ…。
「え〜、忘れないー。だってかっこよかったもん」
「月海くんの意地悪!!」
僕と月海くんの姿を見て、黒羽さんと怜央くんはくすくすと笑っていた。
「陽翔、変わったよね〜。これも蒼唯くんパワーってことだね!」
「ああ、そうかもな」
「っ…!?」
月海くんは僕を引き寄せて言った。
「鷹栖以上に好きになれる人なんていないし。てか莉央、鷹栖いじめないで」
「わー、怖い怖い。そんな目で私を見ないでよ!」
今度は僕がふたりをくすくすと笑った。
ああ、今すごく幸せだ。
この幸せを噛み締めながら、僕達はまだこの時間を楽しんでいた。


