推しのマネージャー(※ほんとは護衛)になりました。 ~アイドルたちの溺愛がとまりません!~
「……もし、無理だって言ったらどうするの?」
「それなら、小戸森さんが承諾してくれるまで、ずっとここにいてもらいますわ」
「ずっとここにって……さすがにそれは無理だよ」
旧校舎とはいえ、いつかは先生だって見回りにくるだろうし、悠月たちも心配して、捜しにきてくれると思うんだ。
だけど宝条さんは、そんなわたしの言葉に、にこりと微笑んだ。
――ゾクリとしちゃうような、不気味な表情で。
「わたしは、わたしは……meteor(メテオ)の皆さんを愛しているんです。出会った時からずっとずっと、幸せをもらってきたの。だから、無理なことだって、絶対にやりきってみせますわ。わたしが、わたしが一番お傍で見守っていたのに……どうしてあなたが、皆さんのお傍にいるのを許されているの? そんなのおかしいじゃない……」
ブツブツと話している宝条さんは、何だか様子がおかしい。
そこでわたしは、潤さんが言っていた贈り物のことを思いだした。
――もしかして。
「meteor(メテオ)の皆に、手紙や隠し撮り写真を送りつけていたのって……宝条さん、あなたなの?」
「……えぇ、そうよ。わたしがお傍で見守っているという証拠に、お渡ししていたの」
そう話す宝条さんの目は、どんよりと濁っているように見える。