推しのマネージャー(※ほんとは護衛)になりました。 ~アイドルたちの溺愛がとまりません!~


「ちなみに小戸森さんはさ、今朝のライブも見てくれたんだよね? 俺らのライブを見て、どう思った?」


元宮さんが、興味深そうな顔をして聞いてくる。


「そうですね……。元宮さんは、ダンスのキレがあってすごく目を引かれちゃいました。大人びたように見えて、メンバーの皆さんと話している時は年相応な表情をするんだなって思いましたし、短い時間だけでも、メンバーのことが大好きなんだなって伝わってきました。七海さんは、見た瞬間からすっごく可愛い方だなって思いました! でもパフォーマンスをしている時、こっちがハッとするような表情をされることがあって……それにはドキッとしちゃいました。個人的には、お芝居とかもされたら上手なんじゃないかな、なんて思いました。星穏さんは明るくて元気いっぱいで、楽しそうな笑顔を見ているだけで、わたしまでハッピーな気持ちになれちゃいます。それに甘くてハスキーな歌声がとっても素敵で、もっと聴いていたいなって思いました!」


今朝見たライブのことを思い出しながら、meteor(メテオ)に対する熱い思いを、ノンブレスで言いきってしまった。
だけど気づいた時には、もう遅くて。

――ど、どうしよう。もしかして、熱く語り過ぎちゃった……!?
皆さん、ぽかんとした顔をしてるし。

どうしよう、引かれちゃったかな。気持ち悪いって思われていたらどうしよう。推しを不快な気持ちにさせちゃったとか、ファン失格だよ……!

そう思い込んで勝手に落ち込んでいれば、星穏さんにパッと手をつかまれた。
そのまま両手でぎゅっと握りしめられる。

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