推しのマネージャー(※ほんとは護衛)になりました。 ~アイドルたちの溺愛がとまりません!~


「それじゃあ、早速本題に入ろうか」


全員が座ったところで、元宮さんが話を切り出してくれる。


「お昼の話をまとめると、鳴宮くんはアイドルには興味はない。だけど小戸森さんがマネージャーをしてくれるなら、学生をしている間だけ、meteor(メテオ)に加入してもいい。そういうことで合ってるかな?」

「……まぁ」


悠月がうなずいたのを確認してから、まずは元宮さんが自分の意見を言う。


「正直に言うと、俺は反対かな。アイドルに興味がない鳴宮くんが加入したところで、すぐに辞めちゃう未来が見えるし。それに、小戸森さんがマネージャーになるっていう条件付きならなおさら、無理してまで鳴宮くんを新メンバーに加える必要はないと思う」

「えー、おれは賛成だけどなぁ。ゆづちゃんは、おれら三人とは全然タイプも違うし、meteor(メテオ)に入ってくれたら、いい刺激になると思うんだけど」


元宮さんに続いた有栖さんは、悠月が新メンバーになることに賛成みたい。
意見を言い終えた二人は、同時に星穏さんの方を向いた。


「それじゃあ最後に、リーダーの意見を聞かせてもらおうか」


meteor(メテオ)は星穏さんによって作られたグループだって聞いている。
だから、星穏さんがリーダーをしているんだって。

星穏さんは「そうやなぁ」と考え込むように黙っていたけど、にこりと笑いながら悠月を見た。

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