推しのマネージャー(※ほんとは護衛)になりました。 ~アイドルたちの溺愛がとまりません!~


(くとう、しおんさん。もしかして、有名な人なのかな?)


すっごくカッコよかったもんなぁ。
まだ胸が、ドキドキしてるもん。この感覚は、多分……。


(日向響音くんと出会った時とすごく似てる。つまり、二次元にしか興味がなかったわたしに、はじめて現実(リアル)に推しができちゃった、ってことじゃない?)


もう一度会ってみたいけど、そう簡単に会えるわけないだろうし。
……やっぱり、名前だけでも聞いておけばよかったな。

わたしは、あの男の子のキラキラの笑顔を思いだしながら、まだどこかで会えたらいいなぁって、そう願いながら家に帰ったんだ。


――だけどまさか、再会の日が、すぐそこまで迫っていたなんて。
しかもこの出会いが、わたしのこれからの運命を、大きく変えることになるなんて。

この時は、思ってもいなかったんだ。

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