推しのマネージャー(※ほんとは護衛)になりました。 ~アイドルたちの溺愛がとまりません!~
「えっと、確か……」
「わたしは、宝条蘭子といいます」
「宝条さん。えっと、わたしに何か用かな?」
「えぇ。小戸森さんに、話しておきたいことがあって。少しだけお時間をいただいてもよろしいかしら?」
宝条さんは、金髪ロングで、ザ・お嬢さまって感じの見た目をしている女の子だ。
目鼻立ちがはっきりしていて、お人形さんみたいに可愛らしい顔立ちをしているんだよね。
「うん、大丈夫だよ」
「それでは、ここだと人目もあるので……こちらにきていただいても?」
宝条さんの後を追いかけながら、また心配をかけちゃ悪いと思って、悠月に連絡をしておくことにした。
スマホを取り出して、メッセージを打っていたんだけど――わたしの意識は、頭に感じた鈍い衝撃のせいで、そこで途切れてしまった。