反抗期の七瀬くんに溺愛される方法
 放課後、二人は一緒に帰ることになった。
 夕日に照らされる校庭を歩きながら、小春の胸はまだドキドキしていた。

「……小春、今日、すごかったな」
 夏樹がぽつりと言う。

「えっ?」
 思わず顔を上げる。

「ボール追いかけて、小春の方が転がるかと思った」

「もう、うるさい!」
 笑いを堪えたように言う夏樹に、小春は思わず顔を赤くして反論する。

「ーーでも、かっこよかったよ。必死でシュート決めたじゃん」

 突然の言葉に、夏樹を見つめたけれど、彼は恥ずかしいのか前を向いたままだった。

「あ、ありがとう」

「まぁ、俺が1番かっこよかったけどなぁ」
 夏樹はそう少しいじるように言いながら、息を吐いていた。


「ーーうん。本当に、誰よりもかっこよかったよ」

 その瞬間、気持ちの良い風が吹いた。
 小春の心臓は高鳴り、胸の奥が熱くなる。
 言葉は少し照れくさいけれど、自然と笑みがこぼれた。

「当たり前だろ」
 夏樹は驚いたように私を見つめた後、目を細めて笑った。
 その笑顔には、少し照れくさいけれど誇らしさも混ざっていた。
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