反抗期の七瀬くんに溺愛される方法
第10章 溢れ出した想い
気づいたら、夏樹が私の名前を呼ぶ声を、もう何日も聞いていなかった。
夏樹とちゃんと向かい合おう――そう決心したはずなのに、結局まだ話せずにいる。
「ねぇ、小春。最近なつくんと話してなくない?」
凛の言葉に、心臓がドクンと跳ねた。
「……うん。なんか、忙しいのかも」
そう答えながら、自分でもその言葉の薄さに気づいていた。
“忙しい”なんて言葉で誤魔化せるほど、私たちの距離は軽くない。
クラスの子たちの笑い声の中に、時々まざるひそひそ話。
“あの二人、もう仲良くないんだって”
“夏樹が避けてるらしいよ”
――全部、聞こえてる。
けど、聞こえないふりをするしかなかった。
胸の奥がざわざわして、息をするたびに痛くなる。
誰も悪くないのに、全部が悪い方向に転がっていく気がして。
どうして、ただ前みたいに笑い合うだけのことが、こんなに難しいんだろう。
夏樹とちゃんと向かい合おう――そう決心したはずなのに、結局まだ話せずにいる。
「ねぇ、小春。最近なつくんと話してなくない?」
凛の言葉に、心臓がドクンと跳ねた。
「……うん。なんか、忙しいのかも」
そう答えながら、自分でもその言葉の薄さに気づいていた。
“忙しい”なんて言葉で誤魔化せるほど、私たちの距離は軽くない。
クラスの子たちの笑い声の中に、時々まざるひそひそ話。
“あの二人、もう仲良くないんだって”
“夏樹が避けてるらしいよ”
――全部、聞こえてる。
けど、聞こえないふりをするしかなかった。
胸の奥がざわざわして、息をするたびに痛くなる。
誰も悪くないのに、全部が悪い方向に転がっていく気がして。
どうして、ただ前みたいに笑い合うだけのことが、こんなに難しいんだろう。