壁の中の彼氏
「それで、なにを見たんだ?」
その問いかけには答えなかった。
言えばきっと、橋田の身も危なくなる。
そう言って逃げるようにして行ってしまった。
「たぶん、ヤバイものを運ばされてたんだろうな。薬物とか、別のなにかとか」
橋田は大きくため息を吐き出して言った。
それ以降、明人の姿は見ていないという。
「明人の捜索願を出したのは僕なんだ。あの日、明人と合う約束をしていたのに部屋にいなくて、連絡も取れなくて、おかしいと思って。明人はほとんど天涯孤独の身だったけれど、ここまで見つからないなんて思ってなかったよ」
「ちなみにですけど、大学の名前を教えてもらっていいですか?」
その問いかけには答えなかった。
言えばきっと、橋田の身も危なくなる。
そう言って逃げるようにして行ってしまった。
「たぶん、ヤバイものを運ばされてたんだろうな。薬物とか、別のなにかとか」
橋田は大きくため息を吐き出して言った。
それ以降、明人の姿は見ていないという。
「明人の捜索願を出したのは僕なんだ。あの日、明人と合う約束をしていたのに部屋にいなくて、連絡も取れなくて、おかしいと思って。明人はほとんど天涯孤独の身だったけれど、ここまで見つからないなんて思ってなかったよ」
「ちなみにですけど、大学の名前を教えてもらっていいですか?」