壁の中の彼氏
「あぁ。僕と明人が通っていたのは飛谷大学だよ。ふたりとも文学部で、小説家を目指していた」
亜美はそれをしっかりと頭に刻んだのだった。
近づいていく
付き合ってくれた友惠にお礼を言って帰路につく。
歩きながらも頭の中は橋田に聞いた話ばかりが反復していた。
行方不明の飯島明人は文学部で小説家を目指していた。
それは否が応でも壁の中の男を彷彿とさせる情報だったのだ。
男は自分のことは一切覚えていないから、名前を呼んでも大学名を伝えても反応しないかもしれない。
けれど十年前の行方不明事件と壁の中の男がなにかしらの関連を持っているとすれば、ほっとくことはできなかった。
亜美はそれをしっかりと頭に刻んだのだった。
近づいていく
付き合ってくれた友惠にお礼を言って帰路につく。
歩きながらも頭の中は橋田に聞いた話ばかりが反復していた。
行方不明の飯島明人は文学部で小説家を目指していた。
それは否が応でも壁の中の男を彷彿とさせる情報だったのだ。
男は自分のことは一切覚えていないから、名前を呼んでも大学名を伝えても反応しないかもしれない。
けれど十年前の行方不明事件と壁の中の男がなにかしらの関連を持っているとすれば、ほっとくことはできなかった。