壁の中の彼氏
 橋田を巻き込んでしまうことになるかもしれないが、このまま誰にも話さずに過ごすことはできそうにない。
 橋田に話を聞いてもらったあと、警察へ行こう。
 もう、それしか俺には道がないんだ。
 覚悟を決めたその日。
 橋田との約束時間の前にコンビニに買い出しに行った。
 とてもシラフでは話せそうにないから、ビールとチューハイを購入してアパートへ帰る。
 その道中、黒い車が俺の隣に止まったかと思うと、あっという間に押し込まれていたのだった。

☆☆☆

「俺は殺されたんだ。バイト先の相手は全員ヤクザで、あの倉庫にはカンシカメラがあった。俺が荷物の中身を見たのがいけなかった」
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