壁の中の彼氏
そのメモ帳の最後のページを開いて見るとそこには『このネタ帳を亜美へささぐ』と、真新しい文字で書かれているのがわかった。
それを見た瞬間、亜美はその場に泣き崩れた。
「俺の変わりに書いてくれ」
そんな声が聞こえてきたのを最後に、明人の声はもう聞こえなくなったのだった。
デビューする
骨が明人本人のものだと断定されてから、十年前の行方不明事件は急展開を迎えた。
臓器売買に関係していた医師、建築会社はすべて摘発されて、亜美も散々事情聴取を受けた。
「壁の中から声が聞こえてきました」
なんて正直に伝えることはできなかったから、壁の中から妙な匂いがしたと説明しておいた。
それを見た瞬間、亜美はその場に泣き崩れた。
「俺の変わりに書いてくれ」
そんな声が聞こえてきたのを最後に、明人の声はもう聞こえなくなったのだった。
デビューする
骨が明人本人のものだと断定されてから、十年前の行方不明事件は急展開を迎えた。
臓器売買に関係していた医師、建築会社はすべて摘発されて、亜美も散々事情聴取を受けた。
「壁の中から声が聞こえてきました」
なんて正直に伝えることはできなかったから、壁の中から妙な匂いがしたと説明しておいた。