【完結】毎日「おはようのキス」をしないと発情する呪いにかけられた騎士団長を助けたい私
2.
先ほどから、エドガーが笑い転げている。
「あははは……ひっひっ……」
笑いすぎて、引きつけを起こす一歩手前だ。
「エドガー先輩。笑いすぎです」
「いや……だってさ……」
目尻に光る涙を人差し指で拭ったエドガーは、ひぃひぃと声を漏らしながら、カップに残っていた冷めたお茶を飲んで、なんとか落ち着きを取り戻した。
「食堂にリネットがいるだけでも珍しいのに、あの団長さん……手ずからリネットに食べさせるって……。膝の上に乗せそうな勢いだったし……」
ひぃひぃ言いながらエドガーが口にしたことは間違いではない。
食堂でリネットがゆっくり手を動かしていたら、あれも食べろ、これも食べろと、ラウルがリネットの口の前にスプーンを差し出してきたのだ。それを無視していたリネットだが、ラウルはウザいだけでなくしつこかった。リネットが食べるまでスプーンをそのままにして待たれたのだ。目の前に食べ物がのせられたスプーンがある。となれば、やはりそれを食べるしかない。
「あははは……ひっひっ……」
笑いすぎて、引きつけを起こす一歩手前だ。
「エドガー先輩。笑いすぎです」
「いや……だってさ……」
目尻に光る涙を人差し指で拭ったエドガーは、ひぃひぃと声を漏らしながら、カップに残っていた冷めたお茶を飲んで、なんとか落ち着きを取り戻した。
「食堂にリネットがいるだけでも珍しいのに、あの団長さん……手ずからリネットに食べさせるって……。膝の上に乗せそうな勢いだったし……」
ひぃひぃ言いながらエドガーが口にしたことは間違いではない。
食堂でリネットがゆっくり手を動かしていたら、あれも食べろ、これも食べろと、ラウルがリネットの口の前にスプーンを差し出してきたのだ。それを無視していたリネットだが、ラウルはウザいだけでなくしつこかった。リネットが食べるまでスプーンをそのままにして待たれたのだ。目の前に食べ物がのせられたスプーンがある。となれば、やはりそれを食べるしかない。