【完結】毎日「おはようのキス」をしないと発情する呪いにかけられた騎士団長を助けたい私
2.
リネットが落ち着いたところで、エドガーはブリタを紹介してくれた。
「この人が魔法師長のブリタね」
相変わらずエドガーの言い方は軽いが、それに対してブリタは微笑んでいるだけ。
「私がこの国の魔法師たちをまとめているブリタだよ」
「師長。こう見えても孫がいるから……って、いてっ!」
ブリタの年齢に触れようとしたエドガーは、コツンと彼女に小突かれている。
「私の年齢のことはいい。そのくらい、自分で言える。子どもじゃあるまいし……ところで、お嬢さん」
「あ、リネットと申します。このたびは、行き倒れていたところを助けていただき、ありがとうございます」
「あら、見た目のわりにはしっかりしているお嬢さんだね。聞いたところ、キサレータのほうからやってきたんだって?」
ブリタの言葉に、うんうんとエドガーが頷いているのは、彼がそう伝えたからだろう。
「はい、キサレータからセーナス王国を目指していたのですが、途中から記憶がなくて……」
「だから、道のど真ん中にぶっ倒れていたんだって。僕が見つけなかったら、人買いに連れていかれて、どこかの金持ちじじぃに売られていたところだよ?」
「この人が魔法師長のブリタね」
相変わらずエドガーの言い方は軽いが、それに対してブリタは微笑んでいるだけ。
「私がこの国の魔法師たちをまとめているブリタだよ」
「師長。こう見えても孫がいるから……って、いてっ!」
ブリタの年齢に触れようとしたエドガーは、コツンと彼女に小突かれている。
「私の年齢のことはいい。そのくらい、自分で言える。子どもじゃあるまいし……ところで、お嬢さん」
「あ、リネットと申します。このたびは、行き倒れていたところを助けていただき、ありがとうございます」
「あら、見た目のわりにはしっかりしているお嬢さんだね。聞いたところ、キサレータのほうからやってきたんだって?」
ブリタの言葉に、うんうんとエドガーが頷いているのは、彼がそう伝えたからだろう。
「はい、キサレータからセーナス王国を目指していたのですが、途中から記憶がなくて……」
「だから、道のど真ん中にぶっ倒れていたんだって。僕が見つけなかったら、人買いに連れていかれて、どこかの金持ちじじぃに売られていたところだよ?」