【完結】毎日「おはようのキス」をしないと発情する呪いにかけられた騎士団長を助けたい私
 特に今回の呪いは、激しい情欲にかられ性交に及ぶ症状が含まれている。その症状がでていないときに交わるのは、危険性が高まるかもしれない。
 もちろん、そうではない可能性だって十分にあり得る。
 それに、リネット自身にも彼を受け入れることにまだ抵抗があった。すべてを曝け出した日、恐怖で引きつった顔をしっかりと見られていたのだ。
 だからラウルも、自身にかけられた呪いが解けるまでは、リネットを抱かないと口にする。
 しかし彼は、リネットを抱かないまでにしても、さまざまなところを触れてくるから厄介であった。
 そう思いつつも、あれほど嫌いだった身体を重ねる行為が、ラウルによって書き換えられていく。
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