【完結】毎日「おはようのキス」をしないと発情する呪いにかけられた騎士団長を助けたい私
「はじめまして、魔法師のリネットです。呪いを専門としています」
スカートの裾をつまんで、ぺこっと頭を下げる。
「はじめまして、モア・スピナです。こちらの薬草園の管理をしています」
にこっと微笑んでくれたモアを見て、リネットも心が軽くなった。どうやら拒まれてはいないらしい。
「リネットさんのお噂は聞いております」
「噂、ですか?」
リネットは少し身構え、首を傾げた。
「えぇ。ハリー団長の恋人さんだと。結婚も秒読みとか?」
屈託ない笑顔でそんなことを言われてしまえば、リネットもどうしたものかととぎまぎする。
ラウルとは恋人同士になったものの、結婚については話題に上がらなかったこともあり、これっぽっちも考えていなかったからだ。
「俺たちのことはいい」
ラウルが苦笑しながら割って入り、話を切り上げた。
スカートの裾をつまんで、ぺこっと頭を下げる。
「はじめまして、モア・スピナです。こちらの薬草園の管理をしています」
にこっと微笑んでくれたモアを見て、リネットも心が軽くなった。どうやら拒まれてはいないらしい。
「リネットさんのお噂は聞いております」
「噂、ですか?」
リネットは少し身構え、首を傾げた。
「えぇ。ハリー団長の恋人さんだと。結婚も秒読みとか?」
屈託ない笑顔でそんなことを言われてしまえば、リネットもどうしたものかととぎまぎする。
ラウルとは恋人同士になったものの、結婚については話題に上がらなかったこともあり、これっぽっちも考えていなかったからだ。
「俺たちのことはいい」
ラウルが苦笑しながら割って入り、話を切り上げた。