【完結】毎日「おはようのキス」をしないと発情する呪いにかけられた騎士団長を助けたい私
だが、実際に今後の捜査を指示するのは第一騎士団だ。この王国騎士団の頂点に立つ第一騎士団は、選ばれた者だけが所属を許される精鋭集団である。彼らは王族の近衛を務めるだけでなく、団長には全騎士団に命令する権限が与えられている。
当然、第二騎士団以降の各団長もその指揮系統に従う。
「第七騎士団、調査にいけるな?」
「御意」
ラウルは短く答えた。
前回のヤゴル遺跡での初動調査は第七騎士団が担当し、それ以上の調査は不要と判断された。第七騎士団の迅速な対応が十分な成果を上げたと評価されたからだ。
しかし、今回は二度目の事件。単に被害を確認するだけでは不十分だろう。求められるのは、再発防止策の構築である。
「魔法師の同行を求めます。そして、これを機に犯人を捕まえることができればと」
ラウルの提案に、第一騎士団の団長は顎を軽く引いた。
もちろん、前回の派遣でラウルが呪いを受けて帰ってきたことは報告していない。負傷という大括りにしてある。
「そうだな。二度目ということもある。魔法師に現場を確認させ、可能なら罠を仕掛けることも検討してほしい」
当然、第二騎士団以降の各団長もその指揮系統に従う。
「第七騎士団、調査にいけるな?」
「御意」
ラウルは短く答えた。
前回のヤゴル遺跡での初動調査は第七騎士団が担当し、それ以上の調査は不要と判断された。第七騎士団の迅速な対応が十分な成果を上げたと評価されたからだ。
しかし、今回は二度目の事件。単に被害を確認するだけでは不十分だろう。求められるのは、再発防止策の構築である。
「魔法師の同行を求めます。そして、これを機に犯人を捕まえることができればと」
ラウルの提案に、第一騎士団の団長は顎を軽く引いた。
もちろん、前回の派遣でラウルが呪いを受けて帰ってきたことは報告していない。負傷という大括りにしてある。
「そうだな。二度目ということもある。魔法師に現場を確認させ、可能なら罠を仕掛けることも検討してほしい」