【完結】毎日「おはようのキス」をしないと発情する呪いにかけられた騎士団長を助けたい私
ブリタは師長室にいた。部屋に足を踏み入れると、やわらかな光が室内を照らし、不思議な蔦植物が窓際に置かれている。
「久しぶりだね。リネットが世話になっているようで」
ブリタは、年齢を公表しているにもかかわらず、その美貌はまるで時を超越したかのよう。チョコレート色の髪は絹のように艶やかで、白髪の一本も見当たらない。
「いえ。こちらこそご迷惑を……」
ラウルが言葉を返すと、ブリタは静かに手を振った。
「迷惑だなんて思ってはいないよ。そう思っていたら、リネットがあんたの側にいるのを許してはいないからね。それよりも、今日はどんな用だい?」
彼女の言葉に誘われるように、ラウルは依頼書を手渡した。
ブリタは書類に目を落とし、細い指で紙を軽く叩く。
「なるほど。ヤゴル遺跡への魔法師の派遣だね。だが、魔法師を派遣させて、犯人を捕まえることができるとでも思っているのかい?」
「それはわかりません。ですが、犯人がどんな目的でヤゴル遺跡を荒らしているのか。それを知りたいのです。それがわかれば、犯人を捕まえるための手がかりになるかと……」
「久しぶりだね。リネットが世話になっているようで」
ブリタは、年齢を公表しているにもかかわらず、その美貌はまるで時を超越したかのよう。チョコレート色の髪は絹のように艶やかで、白髪の一本も見当たらない。
「いえ。こちらこそご迷惑を……」
ラウルが言葉を返すと、ブリタは静かに手を振った。
「迷惑だなんて思ってはいないよ。そう思っていたら、リネットがあんたの側にいるのを許してはいないからね。それよりも、今日はどんな用だい?」
彼女の言葉に誘われるように、ラウルは依頼書を手渡した。
ブリタは書類に目を落とし、細い指で紙を軽く叩く。
「なるほど。ヤゴル遺跡への魔法師の派遣だね。だが、魔法師を派遣させて、犯人を捕まえることができるとでも思っているのかい?」
「それはわかりません。ですが、犯人がどんな目的でヤゴル遺跡を荒らしているのか。それを知りたいのです。それがわかれば、犯人を捕まえるための手がかりになるかと……」