【完結】毎日「おはようのキス」をしないと発情する呪いにかけられた騎士団長を助けたい私
首肯する彼女はどこか自信に満ちあふれていた。
「今まで盗まれた遺物と指輪は、ある呪詛の儀式に必要な呪具になります」
「呪詛だと……?」
不穏な言葉だが、ヤゴル遺跡では珍しいものではない。
「はい。相手の魔力を奪い取る呪い、とでもいいいますか……。まぁ、昔は今よりも魔力ある人間は多かったわけですから、その魔力を相手から奪い取り自分のものにすることで、戦いを有利に進めようとしていたようです。今から千年近く前の話ですけども……」
そう前置きをして、リネットは言葉を続ける。
今から千年近く前、ゴル族は周辺の部族と領地争いをしていた時期があった。どの時代も、領土を広めたいという気持ちは同じなのだろう。
そのためゴル族は、呪詛を使って相手部族の魔力を弱め、その隙をついて領地を奪い取ろうとした。しかしその呪詛は、相手の魔力を奪い取るだけでなく、呪詛を行った者に奪い取った魔力を還元するものだった。呪詛を行った人物は、一気に何十人もの魔力をその身に受けたため魔力に侵された。また魔力を奪い取られた相手部族も消滅した。これは、魔力を奪い取るだけでは足りずに、生命力まで吸い取ったからだと推測される。そしてそれを一身に受けたゴル族の者も亡くなったのだ。
「今まで盗まれた遺物と指輪は、ある呪詛の儀式に必要な呪具になります」
「呪詛だと……?」
不穏な言葉だが、ヤゴル遺跡では珍しいものではない。
「はい。相手の魔力を奪い取る呪い、とでもいいいますか……。まぁ、昔は今よりも魔力ある人間は多かったわけですから、その魔力を相手から奪い取り自分のものにすることで、戦いを有利に進めようとしていたようです。今から千年近く前の話ですけども……」
そう前置きをして、リネットは言葉を続ける。
今から千年近く前、ゴル族は周辺の部族と領地争いをしていた時期があった。どの時代も、領土を広めたいという気持ちは同じなのだろう。
そのためゴル族は、呪詛を使って相手部族の魔力を弱め、その隙をついて領地を奪い取ろうとした。しかしその呪詛は、相手の魔力を奪い取るだけでなく、呪詛を行った者に奪い取った魔力を還元するものだった。呪詛を行った人物は、一気に何十人もの魔力をその身に受けたため魔力に侵された。また魔力を奪い取られた相手部族も消滅した。これは、魔力を奪い取るだけでは足りずに、生命力まで吸い取ったからだと推測される。そしてそれを一身に受けたゴル族の者も亡くなったのだ。