【完結】毎日「おはようのキス」をしないと発情する呪いにかけられた騎士団長を助けたい私
 どちらにしろ、セーナス王国にとっていい話ではないことだけは確かである。
「ところでイアン……独身女性魔法師は、どれだけいたか覚えているか?」
「あぁ。そもそも女性魔法師は少ない。だから魔法師として配属されたとたん、男性魔法師がこぞって狙うからな。独身なのは……君の恋人だけじゃなかったかな」
 ラウルの背に、嫌な汗が流れた。
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