【完結】毎日「おはようのキス」をしないと発情する呪いにかけられた騎士団長を助けたい私
 のろのろとベッドから降りたはいいが、眠気でふらふらしてしまい、真っすぐに立つことさえままならない。
「おい、リネット。大丈夫か?」
 倒れそうになるリネットを支えようとラウルが手を伸ばしてきた。
「そう思うなら、寝かせてください……」
 ラウルの手から逃れ、なんとかソファを見つけたリネットは、そのふかふかのクッションに倒れ込んだ。
 ラウルは呆れたように息を吐いたが、さっさと自分の着替えを始めたようだ。
 同じ部屋にリネットがいるというのにお構いなし。何よりもリネットは半分寝ている状態なので、ラウルが着替えようが何しようが、まったく関係ない。
「リネット、君の着替えは鞄の中にあるのか?」
「……はい」
 ラウルの言葉に適当に返事をする。
「ふむ」
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